3月11日14時46分。
この時ほど、「10秒あれば命は助かる」の意味を実感したことはありません。
震災当日、事前にキャッチした緊急地震速報のおかげで余裕をもって避難行動を起こすことができました。地震がおさまった後、あらためて書棚や机の散乱した事務所内を見まわした時にぞっとしたと同時に、いち早く、それも一瞬でも早く危険を察知して避難行動を起こすことの大切さを肌で感じました。
ではどのくらいの猶予時間があれば地震による被害を防ぐことができるのでしょうか。
次のような研究結果が出ています。
強い揺れが来る までの猶予時間 |
けがをしない確率 | 何ができるか |
---|---|---|
2秒 | 25% | 地震の認識・行動の開始が可能な時間。わずかな時間だが、最低限の安全確保により致命的なけがから回避できる。心構えができる。自動で機械制御が可能。 |
5秒 | 80% | 学校における実証実験で訓練済みの生徒の100%が机の下にもぐれることが可能。心構えができる。 |
10秒 | 90% | 『10秒あれば命は助かる』との言葉から備えがあれば十分な避難行動がとれることができる。 |
※猶予時間が0秒の場合、けがをしない確率を0%とした場合の被害予測の研究データ
出典:東京大学生産技術研究所目黒研究室のレポート『緊急地震速報導入による社会へのインパクト』より
※本データーは事前に適切な訓練を行った場合の数値です。
ほんの数秒の差がけがをしない確率を格段に高める事がわかります。
「緊急地震速報」を導入して「周知・訓練」をしっかり行うと、「大きな減災効果」が期待できます。
端末に内蔵した地震計でP波(初期微動)を検知し、直下地震にも対応します。
地震計の地震動判定アルゴリズムは、独立行政法人防災科学技術研究所と株式会社エイツーが共同開発したもので、地震動と生活ノイズを短時間に高精度で識別します。
※揺れを検知した端末のみがHomeSeismoアラートを受信できます。
※すべての直下地震に対応する物ではありません。
※震源に近い地域では、緊急地震速報が間に合わないとされています。(気象庁「緊急地震速報の限界」より)
ご存知ですか?緊急地震速報には「一般向け緊急地震速報」と「高度利用者向け緊急地震速報」があります。
これは一般向けの緊急地震速報は、不特定多数へ配信されるので、パニックなどを誘発させないために発報条件が厳格に規定されている事と関係があります。 発報条件が厳格に規定されているので、大きな揺れに間に合わない地域が高度利用者向けに比べ広い可能性があるのです。
◆一般向けの緊急地震速報(警報)を発表する条件
地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予測された場合に発表する
◆一般向けの緊急地震速報(警報)の内容
地震の発生時刻、発生場所(震源)の推定値、地震発生場所の震央地名。 強い揺れ(震度5弱以上)が予測される地域及び震度4が予測される地域名
高度利用者向け緊急地震速報は専用受信機向けの緊急地震速報です。
専用受信機を導入している事業所等は訓練などを実施することが前提となっているため、特定少数向けへの配信されます。訓練を実施しているので、その事業所等で任意の動作震度を設定することができるなど、発報条件が一般向け緊急地震速報に比べ早いので、テレビラジオより早く緊急地震速報を受信することができるのです。
緊急地震速報はデータセンターのサーバーを介して配信されるため、データセンターが安定していることも配信の為に重要なポイントになります。
厳しいFISC安全対策基準をクリアしたHomeSeismoデーターセンターは緊急地震速報配信に必要な安定稼働を実現しています。
ホームサイスモは次のような様々な機器と連携が可能なため、法人様に特におすすめです。