高層ビルなどに設置される連結送水管は、
漏水・バルブのゆるみ・離脱・損傷などがないように、
3年毎の点検が義務づけられています。
連結送水管とは、火災の際、消防隊が使用する設備です。「連結送水管耐圧試験」は、いざという時に、支障なく消火活動ができるように、配管の誤接続・漏水・バルブのゆるみ・離脱・損傷等がないかを、確認する為の試験です。
対象となる建物
平成14年7月施行の消防法改正により、下記の建物の連結送水管ならびに消防用ホースなどの、定期的な耐圧試験が義務づけられました。点検は3年毎に必要となります。
点検対象 となる建物 |
地上7階建て以上の建物 |
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地上5階建てまたは6階建てで、延べ面積6000m²以上の建築物 | |
延べ面積の広い建物 | |
延べ面積1000m²以上の地下街 | |
各種車両が入る倉庫などの建物 | |
築10年以上の建物 | |
道路の部分を有する防火対象物 など |
点検時期
連結送水管 | 消防ホース |
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設置後、10年を経過したものに付き、3年毎に実施。 | 設置(製造年月)後、10年を経過したものに付き3年毎に実施。 ただし、易操作性1号及び2号消火栓ホースは除く。 (ホースを新しく設置した場合は取換(製造年月)後、10年間は免除) |
連結送水管点検の流れ
点検・判定基準
- 送水口から、動力消防ポンプまたはそれと同等の試験を行うことができる機器を用いて送水します。
- 締切静水圧を3分間かけます。
- 送水口本体・配管・接続部分・弁類等の変形、漏水等がないことを確認します。
事前検査
配管の腐食等による漏水で建築物などへの水損を極力防止する為にエアーコンプレッサーによる空圧試験を行います。
放水機能試験
ポンプ車より連結送水管設備の送水口より加圧し、末端部における放水口より放水します (これにより、配管内の洗浄も行います)。
配管耐圧試験
消防ポンプ車を使用し耐圧性能試験を行います。
漏水確認
各階放水口および露出配管部の漏洩チェックをします。
書類作成
点検結果の報告書を作成し、お客様に提出します(作業写真も含みます)。